2011年7月7日木曜日

ぱくりぱくり?

キャンパス内の新月池では今、蓮の花が咲いています。蓮の花のそばで鴨がゆっくりとたたずんでいる姿を見ると心が和みます。
蓮の花が開くときには音がすると言われ、私の好きな正岡子規の句にも『朝風にぱくりぱくりと蓮開く』という句や『蓮開く音 聞く人か 朝まだき』という句があります。しかし残念ながら、蓮の花が咲くときには音はしないようです。

「大賀ハス」という蓮があります。昭和26年、千葉市の東京大学農学部検見川厚生農場で、故・大賀一郎博士(当時関東学院大学教授)が、今から2000年以上前のハスの実3粒を発見し、そのうちの一粒の開花に成功しました。そして、大賀博士は大賀ハスの開花時の振動を500倍に増幅して測定したそうですが、花弁の擦れ合うごくわずかな振動があっただけで、開花音ではないことが科学的に証明されました。「ハスの開花音として認識された音は、鯉の口がパクパクする音や魚やカエルの跳ねる音ではないか」とも博士は述べています。

「子規が聞いた音は、鯉の口が『パクパク』している音だったのかな?子規は勘違いしたのかも知れないけれど、素敵な勘違いだな」などと思いながら新月池の蓮を眺めるのも「おつ」なものかもしれません。


・・・ただ、ぱくりぱくり?と蚊に刺されないようにご用心!(ジョルジュ)