2011年8月12日金曜日

『僕たちは世界を変えることができない。』

関西学院高等部出身の葉田甲太(はだ こおた)さんが書いたノンフィクション作品が、向井理さん主演の映画になって923日(祝)から全国で上映されます。

東京の医大に通う葉田甲太は、これでいいのかと疑問を持ちながら学生生活を送っていたが、ある日「150万円の寄付でカンボジアに小学校が建ちます」というパンフレットを見て奮い立つ。仲間とお金を集める傍ら現地に行き、そこで地雷で足をなくした少女やゴミ山で暮らす家族と出会うなど厳しい現実に直面しながら、またその人たちが皆元気な笑顔で生活していることにも気づく。そして苦労の末いよいよ開校式を迎え「コンポントム州BENG村に、たしかに小学校は建っていた。その前で、たくさんの子供たちは笑ってくれていた。僕は震えて泣いた。芝田は僕の肩をポンポンと叩いてくれた。佐野っちと石松はずっと笑顔だった。243人の子供たちも一緒に笑ってくれた。」と仲間や子供たちと喜びを分かち合いながら「『誰かのために何かをする喜び』は、ときとして『自分のために何かをする喜び』をすっごく上回るってことを。」感じとる。
 そして学校を寄付するだけでは解決できない過酷な現実に対し「その人たちが、その人自身で、その人たちの国を改善していくのをお手伝いさせてもらうことこそが、本物の支援だと信じます」と語り、epilogueで「結局、僕たちに世界を変えることなんてできない。もしかしたら、変える必要なんてないのかもしれない。それでも、僕らは何かをしたいと思うのだ」と現実を受け入れながら、若者らしい力強い言葉で結ぶ。

パンフとの出合いから小学校の開校式まで、本人が感じたままの言葉で語られていて、まるで私自身が体験しているような感じでした。封切が楽しみです。(SK)