2011年8月26日金曜日

生活の知恵


先日、仁川駅の近所で面白い光景を見た。地上約6メートル、電柱の上で電気工事の作業員がビーチパラソルをさして作業をしていたのである。もちろん、手に持っているのではない。自分が作業する高さで電柱に取り付け、その日陰に入って作業をしていたのだ。夏の炎天を避けるには何よりの工夫、熱中症から身を守るには素晴らしいアイデアだと感心した。
その数日後、今度は自宅近くの畑で、農家の方が朝の5時ごろからイチジクの摘み取り作業をされているのを見た。聞くと、日が昇ると暑くて疲れが倍加するので、夜明けを待って、涼しいうちにその日の摘み取り作業を片付けてしまうのだという。日が昇ると、屋内でそれを選果し、出荷する作業に切り替える。それも含めて午前10時ごろにはすべての仕事を終え、暑い日中は「昼寝しています」という。これまた、炎天下の作業を避ける農家の知恵である。
必要に迫られると知恵を出せるのが人間の力である。少しでも快適なように、少しでも効率が上がるように。人まねではなく、いまの自分にとって本当に必要なものは何か、と考えれば、おのずから最適の答えが出るのだろう。必要は発明の母である。電柱の上でパラソルを指して作業をするなんてアイデアは、どんな作業マニュアルにも書いてないかもしれないが、それが自分にとって必要ならさっさと導入すればよいのだ。暑い夏には、夜明けとともに働き、昼間は昼寝をしておれば作業効率は上がるのだ。
そう思って早速、深夜の2時に起床、原稿を書いた。作業ははかどったが、昼間は眠くて仕方がない。勤め人にも、昼間から仮眠できるスペース(できればシャワー付き)を職場に作ってもらいたいと本気で思った。でも、僕の日ごろの行動を知っている人が見れば、ただサボりたいから言っていると思われるだろうな。(広報アドバイザー・石)