2012年5月30日水曜日

ガラスの天井

 米国では女性が越えられない、目に見えない組織の壁をglass ceiling(ガラスの天井)と言う。学歴とか能力ではなく、女性というだけの理由で昇進が制限される状態のことだ。
 80年代にはすでにウォール街で使われているのを聞いたから、そのころから仕事のできる米国のキャリアウーマンたちは悔しい思いをしていたに違いない。

 かのクリントン女史(国務長官)ですら、ローファーム(弁護士事務所)時代にガラスの天井を感じたというから、アメリカ社会も実態は男性優位・女性下位ということらしい。
 わたしが見聞きした範囲でいえばイギリス、フランス、ドイツ、ことごとくガラスの天井がある。
 建前と本音は先進欧米社会では別物なのだ。

 ひるがえって日本はどうか。ガラスの天井は存在しないか。
 「平等」とか「均等」とか、耳あたりのいいお題目とは裏腹に、本音のところで旧態依然とした男性優位意識がはびこっていないか。人はみな男女を問わず公平、正当にその能力を評価されているだろうか。

 リクルートスーツの学生たちを見るたびに、心の中で激励を送っている。君たちが社会の主役となる10年、20年後、日本の企業風土もきっと改善されていることを期待して。(の)