2012年9月11日火曜日

雨降り

 猛暑も峠を越えてようやく人心地、と思っていたらこのところ連日の不安定な空模様。スコール並みに突然ザーッときて、しかもカミナリまで鳴るから始末が悪い。
 帰宅時の駅改札付近は、軒先で雨上がりを待つしかない客であふれかえっている。備えよく傘があっても狭い舗道は急ぎ足の傘と傘がぶつかりあって、肩から足先までぐっしょりとなるのが常だ。ぶつかりあっても無言で行きかうだけの殺伐とした風景が繰り返される。

江戸しぐさのひとつに、雨降りの狭い道を傘と傘で行き会うとき、目と目で合図し互いの傘を少し傾ける「傘かしげ」という動作があった。楚々としたご婦人に傘をかしげてもらったら、雨降りも楽しからずや、と思えるからいい気なものだ。

 そんな情緒、日本人にはなくなったんでしょうか。雨降りのたびに感じます。(の)