2013年1月12日土曜日

暑い日も寒い日も

 昨日、教育学部生が毎朝、西宮市立上ヶ原小学校の児童のために行っている登校時の安全確保と見送りのボランティアに対しての感謝の会が開催され、取材に行ってきました。
 このボランティア活動は2001年6月8日に発生し、8人の児童の尊い命が失われた大阪教育大学附属池田小学校児童殺傷事件に衝撃を受けた教育学部の藤木大三教授が、近隣の子どもたちの安全のために何かをしようと聖和大学(当時)教育学部の学生たちに呼びかけて、事件からちょうど1ヶ月経った7月8日から始まり、現在まで、途切れることなく続いているものです。

 

児童の前で代表で挨拶する安田宏平さん(教2)
  活動に参加している学生さんは西宮市内に住んでいる学生さんだけではありません。大阪市内や大阪府南河内郡、岸和田市、堺市、兵庫県姫路市、加古川市に住んでいる学生さんもいて、中には始発電車に乗って朝の7時25分の集合時間に西宮聖和キャンパスにやってくる学生さんもいるようです。そして、活動を始める前にその日の参加者全員で、日々当たり前に生かされていることに感謝する意味も込めて、短く黙祷をしてから、それぞれ担当する交差点に出発していきます。

 入学以来4年間、ずっと活動を続けたある学生さんは「眠いししんどいと思った日もありましたが、もし僕が活動をしていない日に子どもたちに何かあったら絶対に後悔すると思って頑張って来ていました」と言っていました。そして彼は次の4月から教職に就くそうです。きっと、素敵な、本当に素敵な先生になってくれるだろうと思います。
 そして、この活動を始めようと呼びかけた藤木先生は11年以上、ずっと学生さんと共に早朝から通学路に立って活動を続けてこられました。先生は朝5時に起床し、片道15キロを自転車で通勤する生活を11年以上続けていらっしゃいます!学生たちはそんな先生の姿からも多くを学んでいるに違いありません。

 感謝の会は夏と冬、年二回行われるのですが、学生さんや先生の日々の活動が本当に感謝されているということを感じることができますし、皆さんがお礼の寄せ書きをもらって、それを見てとても嬉しそうにしている姿を見ると本当に感激します。そして藤木先生はというと、いつも感謝の会の際には学生さんたちの写真を撮ったりビデオカメラを回していたり、前に出ようとされません。ご自身のことよりも学生さんが感謝されたり認められたりすることが何よりも嬉しいご様子です。
 
 昨日は感謝の会が終わった後、児童たちが学生のところに小走りでやってきて、嬉しそうに話している姿を見ていると、胸がいっぱいになりました。児童たちも通学路で挨拶をしてくれるお兄さん、お姉さんが大好きなようです。

 こんな素敵な学生さんや先生が関学にいるということを、多くの人に知っていただきたいなと、心から思っています。(むら)