2013年3月6日水曜日

天才脳

 このところ脳科学者・池谷裕二さんの本にはまっている。わが身の脳ミソに置き換えながら読んでいると、これが結構面白い。受け売りをひとつ。

 「あなたの脳は生涯10分の1程度しか働かない」。これ、ホントかウソか?

池谷さんによると、人間の脳は1000億個の神経細胞があり、ふつうの人の脳はすべての細胞が働いている。900億の細胞が眠っているわけではない。だから10分の1しか働いていないという前提は、稼動数でいえばウソになる。

しかし1000億個のひとつずつがしゃかりきで働いているかとなると、これがだらけてるんですなあ。細胞のどいつもこいつもキャパシティーをちょこっと動かすだけででテキトーな仕事しかしていないのです。つまり稼働率でいえば脳ミソが10分の1しか働かいていないというのはホントなんです。

そこでふっと考えません?
どんな会社でも、全社員が90%も手抜きしたら潰れるでしょって。
それがわが身の脳ミソで日常的に、生涯かけて行われているとしたら・・・。
それ身の破滅でしょって!

池谷さんは、万人が抱くそんな杞憂も想定して、懇切な解説を用意してくれている。ひとことで言えば、生物体としての人間の肉体なら、脳はその程度の活動で十分役割が果たせるのだという。

ずいぶんコケにした話と思うけど、むしろ人間は身に余る高機能の脳ミソを神様からいただいた、と理解したほうが早いらしい。人間の肉体はチーターのような俊足を持たず、ワシのように空を飛べず、イルカのように泳げない。だから高機能ミソの10%程度で生存できるというわけだ。理屈はわかるけど、なんとなく悲しい。

 10%程度の活性化なら普通の人。
 それが0.1%アップすればダビンチとかニュートンみたいな天才脳に近づくらしい。たった0.1ポイントのアップであなたもわたしもダビンチ、ニュートン。
 そう考えると天才も不可能でないと感じるでしょ?ん、感じない?(の)